【おススメ本】メンタルが強い人の特徴と立て直し方を知りたい人へ。

こんにちは!

ゆあ
ゆあ

HSP気質のワーママゆあです!

『メンタルを強くしたい…!!』

 

これは繊細な心を持つ多くの人にとって、最大の望みではないでしょうか?

 

今回の記事ではこんな悩みを持つ人にオススメの本をご紹介させていただきます。

『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』の著者である下園先生は、元自衛隊メンタル教官で心理カウンセラーとしてご活躍されています。

 

また先生自らも鬱のご経験があるそです。

 

気持ちが乱れた時の立て直し方やメンタルを強くするために必要なことが、対話形式でわかりやすく紹介されているので、普段あまり本は読まないという方にもオススメです。

 

この記事では私がこの本を読んで特に印象に残った次の3点について、本書で述べられている内容と自分の感想を交えながらご紹介していきます。

  • メンタルが強い人・弱い人の特徴
  • メンタルを強くするために必要なこと
  • 感情が乱れたら『心の会議』をしよう
ゆあ
ゆあ

メンタルを強くするために必要なこと、一緒にこの本から学びましょう!

私自身がどうすればもっと強い心を手に入れられるんだろう?と悩んでいたので、これらを知ることができて本当に良かったと感じています。

 

本書から学んだ誰でもできるメンタルを立て直す具体的な方法もご紹介していますので、是非最後までお読みいただければ嬉しいです。

メンタルが強い人・弱い人

メンタルが強い・弱いといった言葉はよく聞きますが、実際にどんな特徴を持つ人がそれにあてはまるか考えたことはありますか?

 

こちらの本ではメンタルの強い人、弱い人には次のような特徴があるとされています。

メンタルが弱い人の特徴

鬱になるのは心が弱いから…。

そう思われがちですが、実はそうではないんです。

 

本書の中ではメンタルが弱い人の特徴はむしろ心の強い人、とされています。

 

心と一口に言っても、とりわけ子供の心が強い人がそれに当てはまるのだそう。

 

聞き馴染みが無い言葉だと思いますが、子供の心とはどんなものでしょうか?

ゆあ
ゆあ

本書では子供の心とは次のようなものだと書かれています。

子供の心とは?

子供の心、と聞くと元気で無邪気なイメージが頭をよぎりますが実際は次のようなものを指しています。

  • 我慢強い
  • 忍耐強い
  • 大人から植え付けられた「人間とはこうあるべき」
  • 昭和の時代にあった価値観
ゆあ
ゆあ

忍耐強さって大人の特徴だと思ってた…!!

メンタルを弱くしてしまうにも関わらず、私たちは子供の頃にこれらを教わってきたように思います。

 

例えば理不尽な出来事に直面した時、自分の感情を完全に抑え込んでしまうのが子供の心の強さです。

 

『自分が我慢すればいい』と何でも背負い込んでしまいます。

 

子供の心は自分に厳しいので『辛い、苦しい』と感じている自分のSOSに対して『もっと頑張らなきゃ』と突き放すようなことをしてしまうそうです。

 

では、それに対してメンタルが強い人の特徴とはどんなものでしょう?

 

本書では次のように紹介されています。

メンタルが強い人の特徴

本書ではメンタルが強くなる人の特徴は大人の心を持っている人とされています。

 

子供の心と対になっているので覚えやすいですね。

 

大人の心には次のような特徴があるそうです。

  • 柔軟な心
  • 一つの考えにしがみつかない心
  • 自分の心に理解が深い
  • 自分の味方になってくれる

本書の中に大人の心を持つ人の例え話が出てきたので紹介します。

(私はオーディブルでの拝聴でしたので文字の記述の仕方に違いがあるかもしれませんがご了承ください。)

たとえばですが、会議で自分の意見が理不尽に否定されたとき、誰でも嫌な気分になり「こんな話し合いもうやめてやる!」とすぐに会議室を出て行きたくなるでしょうが、そんな気持ちを完全に抑え込んでしまうのが子供の心です。(中略)

それに対して「ああ、そうですか。」とのらりくらりと受け止めて、自分とは異なる価値観があることを認め、自分を許し、いたずらに自信を失うことなく、自分を励ましていくことができるのが大人の心です。

「とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?」序章より

この例からも分かるように大人の心は柔軟で、一つの考えに執着せず、何事もしなやかに対処できるのですね。

 

相手のことも自分のことも否定せず、上手に自分の気持ちを励ましながら困難を乗り越えていけるなんて、まさに理想的な姿です!

メンタルを強くするために必要なこと

ではどうして大人の心を持つことが、メンタルを強くすることに繋がるのでしょう?

 

その答えが自分に対する理解、つまり自己理解です。

ゆあ
ゆあ

自分を知ることがメンタルを強くするのはなぜ?

 

本書の中では、メンタルの強さとはストレスに対する対処力と我慢力の総和だとされています。

 

どちらも大切なのですが、特にこの対処力を伸ばしていくために自己理解がとても重要なようです。

重要なのは『自己理解』

自己理解ができればメンタルは強くなる。

 

それには次のような理由があると紹介されています。

メンタルが強い人というのは、自分に対する理解が深いんです。自分は緊張に弱いとか、圧が強い人は苦手だからできるだけ避けるや、睡眠が足りないとすぐメンタルがボロボロになるなど、心に対する理解が深いと対策ができます。

「とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?」序章より
ゆあ
ゆあ

自己理解ができると先回りやフォローがスムーズなんだね!

大人の心は理不尽な出来事に直面するたびに自分自信に向き合おうと努力するので、等身大の自分を知り対処力を磨いていけるんですね。

 

これに対して子供の心が強い人というのは全てを頑張りで克服しようとしてしまいます。

 

具体的な原因を分析しないまま、自分の努力と我慢が足りなかったで片付けてしまっては対処力が育たない。

だからメンタルを強く育てることができない。

 

自己理解とメンタルの強さにはこういった関係性があったようです。

 

誤解されがちだと思いますが、困難に直面するたびに『努力不足』と自分自身を突き放すことはメンタルの成長には繋がらないんですね。

 

大切な友人をいたわるように『あの時の私、どんな状況だったかな?』と自分自身のSOSに手を差し伸べてあげることで自分を知って『こうすればよかったのかも!』と対処力が磨かれていくようです。

今すぐ気持ちを立て直したい時は『心の会議』

ここまでメンタルを強くするためには対処力を磨くための自己理解が大切、という内容を紹介させていただきました。

 

だけどこの記事を読んでいただいている方の中には、『今まさに心が辛い』とお悩みの方もいるのではないでしょうか?

 

考えていたい訳ではないのに、様々な感情が湧いてきて考えることを止められない…。

 

そんな状況はとても辛いですよね。

 

そんな感情の渦の中から、今すぐ気持ちを立て直したい!という方におすすめなのが本書で紹介されているひとり心の会議です。

 

ひとり心の会議とは自分の中にある感情に気が付き、その一つ一つに耳を傾けていくことです。

 

そして会議を行う上で忘れてはいけない大原則はどんな感情も肯定すること、だとされています。

 

誰でも簡単に、一人で、少しの時間で実践できますので是非参考にしてみてくださいね。

 

嫌な出来事をいつまでも考え続けてしまうのは何故?

誰かに攻撃的なことを言われて落ち込んだり、心外だ!と腹立たしく思ったり…。

 

様々な感情の波に襲われてしまうことはありませんか?

 

ごちゃまぜになった感情に憑りつかれてしまうというか、自分でも考えたくないのにいつまでも考え続けてしまったりしますよね。

 

厄介にも思えますが、実はこれだけ感情が暴れだしてしまうのには理由があるようです。

 

それは自分を守るため。

 

『消えて無くなってほしい』とすら思っていた感情たちは、実はそのために頑張っているのだと本書を読んで知りました。

 

例えば他人からの心ない言葉で攻撃でされてしまったとします。

 

攻撃によって自分の権利が侵害されるかもしれないと感じると、自分を守ろうして色々な感情を湧き立たせて過去を思い返したり、未来をシュミレーションしながら反撃の材料を探してしまうのだそうです。

 

思わず言い返したくなったり、あなたが間違っている!と責めたくなってしまうのは、こんな理由があったんですね。

 

私の場合このようなことがあると『相手に反撃したくなるのは自分の性格が悪いからだ』と、自分を責めることまで始めてしまい、より一層どんよりした気持ちになっていました。

 

ですがそれも、こういった感情の働きがそうさせている部分もあったとのだなぁと分かって、少しホッとしました。

 

感情は『かまってちゃん』だと知って欲しい

いくら自分を守ろうとしてくれているとはいえ、暴れる感情達をそのままにしていては上手に受け止めてあげるのが難しいですよね。

 

だけど感情のメカニズムを知ることで実は見えてくるものがたくさんあるんです。

 

本書の中でとても分かりやすく説明してくれているのがこちらです。

実は感情ってとても不思議なものなんです。その存在を主張するために、出来事を拡大し、私たちの視野を狭めてくるという興味深いメカニズムがあります。(中略)

擬人化して言うと自己顕示欲が強いというか、かまってちゃんというか。

自分の存在に気付いて大事にして欲しい、わかってほしいと願っているものなんですよ。

なのに本人が気づいていないと気を引こうとして過剰に訴えてくるわけです。だから『そこにいるのはわかったよ。』とそのまま認めてあげなきゃいけない。(中略)

全ての感情の言い分を聞いて、フラットに眺めてどの感情もあってよかったと思えたら、どの感情も安心しておさまります。それが心の会議の目指すゴールなんです。

とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?第4章より

これを読んだ時、目から鱗でした。

 

脳内で小さな子供の姿の自分が、存在に気が付いてほしくて泣いたり怒ったりしている様子が思い浮かびました。

 

そしてこの子たちはこんなに騒いでいるのは、私が存在を認めてあげていないからなんだな、と気がついたとき、自然に「ごめんね」と「ありがとう」の気持ちが一緒に湧いてくるのを感じました。

 

この子たちはみんな私を守るために生まれてきてくれたのに、『醜い』とか『存在を認めたくない』と思っていたなんて酷いことをしていたな、と反省もしました。

 

自分の感情全てを肯定する、感情に感謝する、とただ聞いたときは『本当に全てを肯定していいの?』としっくりこなかったのですが、擬人化によってすんなり自分の中に落とし込むことができました。

心の会議はどうやるの?

感情一つ一つの存在を認めてあげることが大切とわかったところで、実際の心の会議についてふれていきます。

 

心の会議ではあなた自身が議長となって、それぞれの感情の言い分を聞いていきます。

 

会議とはいっても公聴会のようなものをイメージするのだそうです。

 

気持ちに対して小さい大きいや、良いも悪いもなく、全ての気持ちを大切にして感情を引き摺り出すのがポイントです。

 

どんなに恥ずかしいと感じたり、認めたくないと思っても、言葉を選ぶ必要はありません。

 

一度勇気を出して思いのままに全部吐き出して『そうなんだね』と全部を肯定しながら進めてみてください。

 

そしてひとり心の会議を終えたら、7:3バランスで理性と感情の折衷案を模索するのが良いそうです。

理性と感情どちらにも偏りすぎない落とし所を考えてみてください。

 

しかし心の会議は心のケアが目的なので、対策や結論を急いで出す必要はないのだそう。

 

一度の会議で折衷案が見つからなければ、日を変えて何度か試すのも良いようですので、焦らず自分と向き合っていけるといいですね。

 

ひとり心の会議をやってみた

私の中にもずっとモヤモヤして心に引っかかっていた出来事がありました。

 

この本に出会って『ひとり心の会議』を試してみると、嫉妬や苛立ちの裏に隠れた自分の本心に辿り着くことがきました。

 

醜い感情を否定して、目を背けていては自分の本心を知ることってできなかったんですね。

 

心の会議をすることで、冷静に問題を見つめ直すことができたので『自分でどうにかできることと、できないこと』を理解し『解決のために具体的にできることは何か?』を考えることができました。

 

嫌な気持ちは感じても大丈夫!

でも囚われていては先に進むことができませんよね。

 

だからこそ、今何かに悩んでいる人に『ひとり心の会議』を試していただいて、これからの自分のためにできることは何か?を具体的に考えるきっかけにしてほしいなと思っています。

本書を読んだ感想

『悔しい』『羨ましい』『懲らしめたい』など、口にするのは躊躇してしまうような感情を『ありのままの自分』として受け入れるのは自分自身にも抵抗がありました。

 

それどころか『こんな考えをしてしまう自分が間違っている!』と自分の感情を責めてしまい、余計に苦しくなっていました。

 

今までの私は間違った感情を認めてしまったら、思考も行動もどんどん間違った方に流れていきそうで怖かったのです。

 

ところが、今回出会った『とにかくメンタル強くしたんですが、どうしたらいいですか?』では、自分ですら認めたくないような感情も、そのまま感じて受け止めていいことを私に初めて教えてくれました。

 

だけど認めたくないような感情も冷静で合理的な感情も、その一つ一つが自分のために働いてくれていると認めて見つめ直したとき、むしろ自分のとるべき行動を納得して選べるようになっていました。

 

明日からメンタルの強い自分に生まれ変わる!

 

なんて魔法のようにはいきませんが、困難に直面する度、自分にできることを繰り返し探していくことが大人の心を持つ自分を手に入れるためにも大切なのかもしれませんね。

 

傷つきやすかったり落ち込みやすかったりする繊細な人たちが、しなやかに自分らしく生きていくためにも、この本はたくさんのことを教えてくれるはずです。

 

『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』は、メンタルを強くするためのお話や自分の気持ちを自分で立て直すことができるようになるための方法が詰まった一冊でした。

 

この記事では本書のごく一部しか紹介できませんでしたので、心を強くしたいと思われている繊細さん達にも、是非一度実際にお読みいただきたいなと思っています。

 

私は今回の書籍もAudibleで拝聴しました。

 

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ながら聴きで気になるところは何度でも繰り返せるので時間がなくても知識を身につけたい方には心からオススメです。

 

紹介記事も過去に書いてますので、ご興味ある方は参考にしてくださいね。

『とにかくメンタ