【体験談】HSPさんに事務職は向いてる?向いてない?

こんにちは!

ゆあ
ゆあ

HSP気質のワーママ、ゆあと申します!

今回はHSP気質×お仕事体験談として、現在私が勤務している事務職について書きたいと思います。

この記事はこんな人にオススメ!

・事務職に興味があるけど、HSP気質との相性が気になる

・事務職として働く時のHSP気質の良い点・悪い点が知りたい

・HSP気質は事務職は事務職に向いてるか知りたい

ちなみに私は事務職の中でも建設業界の営業事務として働いています。

事務職と一口に言っても内容は様々だと思うので、一つの事例として参考にしてくださいね!

なお、このブログはHSP気質を持つ私の個人的な体験、経験を基にして書いた記事です。

医学的、科学的な知識などは持ち合わせておりません。

一個人の体験談としてご自身のお悩み解決の一助としていただければ幸いです。

HSP×事務職ズバリ向いてる?

HSP気質の人は事務職に向いているのか?

最初にこの記事の結論を書いておきます。

私が6年間事務職として働いた経験を基にした結論は…

『向いていると思うが注意点もある』です。

ゆあ
ゆあ

事務職としてHSP気質の良い面・悪い面どちらも日々感じています。

また、HSP気質ゆえに陥りがちな問題なども身をもって体験しているのでよく分かります。

この記事を通してHSP×事務職のメリット・デメリット、トラブルに巻き込まれないための具体的な対処法などを学んでいきましょう!

事務職×HSPのメリット

私がHSPさんは事務職に向いていると感じるポイントは次の3つです。

  • 仕事のスケジュール管理が得意
  • 同僚や上司のしてほしいことが分かる
  • 些細な気遣いが喜ばれる

次から順番に見ていきます。

仕事のスケジュール管理が得意

HSP気質の私が事務職として働いていて、1番良かったと感じるのは仕事を計画的に進めやすいという点です。

私の主な業務は伝票作成、請求書業務、仕入照合などです。

これらの業務は一カ月を通して、『この時期にはこれをやる』ということが決まっています。

月初なら末締めの請求書作成、それが終わったら仕入れ先から届いた請求書をチェックする…などどいう具合です。

つまり、どの時期にどんな仕事があるか?を事前に把握することができるのです。

忙しくなるタイミングを見越して出来る仕事は先に済ませておき、忙しさを調整することができます。

普段から脳内シュミレーションが習慣になっているのもあり、先読みが得意なHSP気質が功を奏しているなと感じます。

仕事の見通しが立つので、休みのスケジュールも組みやすいと言えますね。

私は仕事に速さを要求されたり、一度にたくさんのことを処理することを迫られるのがとても苦手です。

自分のペースが激しく乱れてうまく対処できなくなります。

ゆあ
ゆあ

焦ると余計に混乱してしまうんです…。

その点、こういった業務の場合は予めどんな仕事がどんな量でどんな忙しさの時にやってくるか?を予め予測できるので落ち着いて作業に取り組むことができるのです。

  • 遅刻・寝坊はほとんどしたことがない
  • レポートなどの提出物の期限は確実に守った

学生時代の私はこういったタイプでした。

このような人は、仕事においても自己管理が得意である可能性が高いので決められたスケジュール通りに仕事をこなすことも苦ではないと思います。

同僚や上司のしてほしいことが分かる

2つ目は、『同僚や上司のしてほしいことが分かる』です。

私は特に営業事務という職種でもあることから、営業さんのサポート業務を受け持つことも多いです。

その時に、決まった流れに従って仕事をするだけでは不十分な部分もあります。

どうして決まり通りに動くだけでは不十分なのか?

それは営業さんにもそれぞれの性格や営業手法、苦手なお客様や社内での人間関係などがあるからです。

同じような商品を注文する場合でも「あの取引先よりこっちの取引先に注文してほしい」などの好みがあります。

「こういったケースの時はこのように対処してほしい」というそれぞれの好むやり方があるのです。

わたし達HSPは人の僅かな表情の変化や態度、言葉尻からハッキリと指示されなくても『どうしてほしいのか?』を察する能力に長けています。

それぞれの人に合わせたサポートをすることも私たちの得意分野と言えるでしょう。

ゆあ
ゆあ

何気ないやり取りで、この人はどうして欲しいのか?段々わかってきます。

  • 人の望みを察するのが得意
  • 人の要望を先回りして実践できる

学校生活やバイトなどを通して、こういった点を褒められたことがある方にもその素質があると考えれらます。

些細な気遣いが喜ばれる

3つ目は『些細な気遣いが喜ばれる』点です。

2つ目と少し近い部分もありますが、特に仕事に直結しないような部分においてこの特徴が重宝されます。

事務職という言葉を聞いて、どういった仕事をイメージする方が多いでしょうか?

恐らく先述した請求書作成や伝票の打ち込み、電話対応などを想像することが多いのではないかと思います。

しかし、事務職のもう一つの大きな仕事はオフィス・店舗内の『気配り屋さん』としての業務です。

備品が少なくなったら補充する、清掃や整理整頓、空調や社員の体調面の気配り、出入りする業者さんへの対応などがそれにあたります。

事務職の求人を見ていると、『コミュニケーション能力のある方』などと記述されているのを見たことがありませんか?

「事務作業をするのにコミュニケーション能力が必要なの?」

と疑問に感じた人も中にはいるのではないでしょうか?

これらは一般的に来客や電話対応の時に必要とされると思われがちですが、実は本当のニーズはそこではありません。

「社内の空気や人間関係を円滑に保つための気配りができる」

募集要項のこの一文には、こういった真の意図が含まれているのです。

それにはこういった雑務やちょっとした気配りがスムーズにできる人であることが望まれます。

些細な変化によく気が付くHSPさんには難しいことではなさそうですよね?

オフィスに籠りきりの事務職は、人とあまり関わらなくて良さそうな仕事と誤解されがちです。

ですが実は社内・社外を問わずオフィスを拠点として出入りする人達のパイプ役になることが非常に多いのです。

だからこそ、実は1つの職場の人間関係の要ともいえるポジションであることを覚えておいてほしいです。

しかしながら、HSPは一般的には人付き合いが苦手とされていますよね。

ここまでを読んで「事務職に興味があるけど、できるかな?」と感じて不安になってしまった方も、もう少しお付き合いください。

一口に人付き合いが苦手とは言っても、人それぞれ苦手と感じる部分は微妙に違うものです。

これから記述する私自身の特性と近いなと感じる方は、ビジネスの場においての人間関係なら案外大丈夫!という人もいると思います。

ゆあ
ゆあ

私の『人付き合いが苦手』は次のような感じです。

  • 接客業、ボランティア、委員会活動などの場合はスムーズに人付き合いができる
  • 接客される側になると、途端に人見知りになる
  • 人と仲良くなってくると徐々に距離感が掴めなくなる

このように私の場合は、自分がお客さんの立場となった時や友人関係などにおいて、コミュニケーションが難しいと感じる傾向があります。

その反面、ビジネスの場では人見知りもせず、言葉がスラスラでてくるというタイプです。

同じ様に『人付き合いは得意じゃないけど、委員会やバイトなどのビジネスライクな場での人間関係は苦手じゃなかった』という感覚がある人はHSPであっても案外大丈夫な可能性が高いと思います。

HSP×事務職のデメリット

次は、事務職として働く時にHSP気質が悪い働きをしていると感じる部分について見ていきます。

私がHSP気質で仕事が困難に感じるのは次のような場合です。

  • 相手の気分を察知しすぎて声をかけられない
  • 最善の方法が分からず、悩み過ぎて判断が遅くなる
  • 同じことを不安で何度も確認してしまう
ゆあ
ゆあ

こんなとき、ついつい自信喪失しちゃうんです…。

次から一つずつ見ていきます。

相手の気分を察知し過ぎて声をかけられない

あなたの周囲に『気分が態度に出る人』はいませんか?

誰しも一人くらいは頭に浮かぶ人がいそうな気がしますが、それは職場でも同様です。

1つのコミュニティの中には気分が態度に出やすい人というのは、一定の確率でいるように思います。

わたし達HSPは相手のイライラした空気をただでさえ感じ取りやすい性質。

確認しなくては作業が進まない疑問点があっても…

『あきらかに機嫌が悪そうだなぁ…』

と感じると、いつまでも声をかけられずに困ったことが私も何度もあります。

事務作業は誰かとの意思確認を行いながら進める仕事が意外と多いです。

『聞けば答えてくくれるだろう…。』

とは思っても、なかなか踏み出せない時に自分のHSP気質が災いしているな…と感じてしまいます。

悩み過ぎて判断が遅くなる

2つ目は悩み過ぎて判断が遅くなるという点です。

これは一般的な事務作業中心の業務ではなく、営業事務として臨機応変な対応が求められた時により強く感じる部分です。

営業事務として仕事をしていると、「あれやっといて」と営業さんから指示を受けることがあります。

慣れた作業であれば自分の中のベストな手順がわかっているので、スムーズに進められますよね。

ところが、今まで受けたことが無いような指示や状況に応じて判断が変わるようなケースになるとどうでしょう?

自分の中に蓄積されたデータが無いので『どうするのがベストか?』を判断できなくなります。

しがも営業事務は営業さんのサポート業務なので、ある程度営業さんの意向を反映させた対応が求められるのです。

そのため、この指示を遂行するためには『どのような手順で仕事を勧めればよいのか?』という判断が自分の都合だけで完結せず、即座に判断できなくなりあたふたしてしまうのです。

『こうかな…?』と脳内シュミレーションを何度も重ねるうちに時間だけが過ぎていき、ついつい落ち込んでしまいます。

不安で同じことを何度も確認してしまう

3つ目は、不安で同じことを何度も確認してしまい時間がかかるという問題です。

悩んで時間がかかる、という意味では2つ目と似た部分がありますが、この場合は『知識・経験の不足』からくる問題ではなく『自分に対する自信の無さ』が表れた問題です。

繊細で傷つきやすいHSPさんには、『自分に自信が無い』と感じることも多いのではないでしょうか?

ゆあ
ゆあ

私もその一人です…。

とても自分に自信が無く、自分のやったことが後でミスとして露見するかもしれないという恐怖といつも戦っています。

楽観的な非HSPさんであれば、「失敗しちゃったけどまぁいっか」と軽く流せるような些細なミスにもいちいち落ち込み深刻に受け止めてしまうことってありませんか?

私の場合はこれが加速して『今自分がやっている作業』が『自分の気が付かない内にミスを引き起こすのでは?』という未来への不安にかわってしまい、今の自分がやっていることにも自信がもてないのです。

よって一つの書類を作るのに人よりも時間がかかってしまったり、一度封をした郵送物の中身を再度空けて確認したくなる衝動に駆られることがよくあります。

こんな時に周囲の人は、自分よりもリラックスして仕事に取り組んでいるなぁと、非HSPさんを羨ましく感じます。

HSPさんが事務職として働く時の注意点

ここまで見てきたようにHSP気質の私が事務職として働いていると、良い面と悪い面のどちらも感じるのが現実です。

最初に述べたように、私個人としては『HSPさんに事務職は向いていると思うが注意点もある』と考えています。

「これから事務職に就こうかな?」と検討しているHSPさんが自分の良い面を活かし、悪い面を理解して上手に働くために注意してほしいことがあります。

それは『自分のペースが守れることを一番に考えながら働く』ということです。

そのためには次の3つを具体的に試してみてください。

  • 先回りして仕事を済ませておく
  • 気が付いても仕事を引き受け過ぎない
  • 分からない・出来ないと伝える練習をする
ゆあ
ゆあ

私が何より苦手なのは、自分のペースを乱されることです。

 

ペースが乱れることで普段なら簡単にできることも一気に難しく感じるようになってしまうからです。

 

なるべくそうならないように、この3つは意識しながら働くようにしています。

先回りして仕事を済ませておく

これは予測して準備することが得意と感じるHSPさんなら誰でもできる方法だと思います。

 

『この時期は忙しいから、あの仕事は先にやっておこう』

『問い合わせに答える前に、他に予測される質問の答えを準備しておこう』

『営業さんが帰ってきたらあの仕事に取り掛かるだろうから、あれを先に準備しよう』

 

このように先回りして準備して済ませておくことで、突然新しい仕事を振られても慌てることなく次の仕事に集中することができます。

 

最初はできなくても、普段から同じように業務を繰り返していれば先読みするのは難しくありません。

 

気が付いても仕事を引き受け過ぎない

相手の微妙な変化から、気持ちや要望を察することが上手なHSPさん。

 

その長所は素晴らしいですが、気づいた仕事をどんどん引き受けていると自分の仕事に手が回らなくなってしまう事態に陥りかねません。

 

気づくとほぼ同時に『やっておきましょうか?』と自ら声をかけてしまうので、要注意です。

 

また、手助けし過ぎると、周囲の人もあなたが『手伝うのが当たり前』だと感じるようになってしまいます。

 

するとそのことに感謝や遠慮がなくなり、要求がエスカレートする可能性もあります。

 

私も最初は『ありがとう』と言ってもらえていたことが、いつの間にか「やっておけ」とばかりに無言でデスクに紙が一枚放置されるようになったときは悲しい気持ちになりました。

 

優しく良心的な人が多いとされるHSPさんが自分を守りながら仕事をするためにも、気づいたこと全てを引き受けないように意識することは想像以上に大切なことです。

 

わからない・できないを伝える練習をする

HSPさんは相手への気遣いや空気を読むことが得意がゆえに、頼まれた仕事を断れないという側面もあるのでは?と思います。

 

自分を信頼して仕事を頼んでくれた人を失望させるのは怖いですよね。

 

ではもし、自分のあまり詳しくないことや難しいと感じることを依頼されたときに正直に「できません」と伝えることができるでしょうか?

 

相手を失望させたくないという気持ちが強いHSPさんにとっては、ハードルの高いことのように思います。

 

しかし出来ないことを抱え込むのは、余計にHSPさんの心を苦しめてしまうのではないでしょうか?

 

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』という言葉もあります。

 

わからない・できないことを勇気をもって伝えても、その経験を自分のスキルに変えていければそれでいいのです。

 

自分が忙しくて人の仕事を引き受けられない時も同様です。

 

完全に断ってしまうことが心苦しいのであれば、どうしたらその仕事をこなすことができるのか?自分自身のスケジュールと照らし合わせて上手に交渉できるようになりましょう。

 

『その仕事はお急ぎですか?今は〇〇という状況なので、すぐにはできません。明日まで時間を頂けますか?」

 

など、自分の状況を説明し、努力しようとする姿勢が伝われば相手も気分を害することは少ないでしょう。

 

もしかすると『その仕事は後でいいから、こっちを優先してほしい』など、交渉の行方次第では優先順位が変わることもあります。

 

余裕ができれば自分で済ませてくれるかもしれません。

 

私も今はこれ以上仕事を頼まれると、かえってミスや時間の浪費につながりそうだと感じれば、相手に伝えるように心がけています。

 

いつも自然に人を気遣った対応ができるHSPさんが、たまに『できない』と伝えても甘えているわけではないことはちゃんと伝わっているでしょう。

 

自分のペースを極力乱さず心を守りながら元気に働くために、これらのことを是非実践してみていただけると嬉しいです。

事務職に興味があるHSPさんはチャレンジしてみて

人の気持ちを察することが得意で、先読みやスケジュール管理が得意なHSPさんは事務職としても活躍できる可能性が大いにあると思います。

 

しかしながら私がそうであるように、事務とは言っても接客や営業補佐のような仕事が多い物だと「人付き合いが嫌だから事務職を希望する」と言う方にはそぐわない面があるのも事実です。

 

まずは業界の雰囲気や求人票の情報をよく観察し、どういった業務を含んだ事務職であるのかよく吟味することが大切です。

 

特に面接の時などは、会社の雰囲気を肌で感じられる良い機会です。

 

勘の働くHSPさんですから、直感的に良いと感じたり、なんだか嫌だと感じたりすれば当たっていることも多いはず。

 

面接に受かるのはゴールではなく、その後長くそこで働くための入り口にすぎなことを意識して職探しをしてみてくださいね!

 

自分の得意と苦手を理解して、のびのびと働けるといいですね!